美作の中世山城連絡協議会会長
西尾一朗さん
「美作地域に中世山城は数多くあり、それぞれに歴史を伝える活動に取り組んでいるが、高齢化で厳しいところもある。情報交換の活発化や登山会の応援にも駆けつけられるよう活動を充実させたい」と抱負を語る。
2代目会長の土居徹さんの後任として6月の総会で選任された。協議会は2005年に発足。現在10の保存会で構成し、会員は県外を含め約100人いる。会報(年2回)やマップの作製、登山会、講演会の開催といった活動を行っている。
山城の魅力について「健康づくりも兼ねて気軽に登ることができる。遺構が残り、身近に歴史を感じられる場所。歴史を予習して行けば、楽しさは倍増するはず」。また「史料も活用しながら、毛利氏と宇喜多氏の戦いをはじめとする勢力争い図などをまとめた冊子を作ることができれば」と希望を抱く。
県教委による中世城館跡総合調査の終了を受け「地元行政にはさらなる山城の保存・活用と、積極的な文化財指定をお願いしたい」。
将来を担う子どもたちに向けて「地元に素晴らしい山城があることに誇りを持ち、歴史を知ってもらい、さらに次の世代へと守り伝えていってほしい」と願う。
プロフィル
岩屋城を守る会会長、NPO法人倭文の郷久米ロッジの管理人。趣味は山城登山。中北上。69歳。