まちの駅城西浪漫館に大正時代のオルガンお目見え

歴史・文化 まちの駅城西浪漫館に大正時代のオルガンお目見え
まちの駅城西浪漫館に大正時代のオルガンお目見え
         

 田町のまちの駅城西浪漫館(中島病院旧本館、国登録有形文化財)に、大正時代に製造されたとみられるオルガンがお目見えした。城西保育園(小田中)からの寄贈品で、管理運営する城西まちづくり協議会では「心癒やす柔らかな音色を多くの利用者に聴いてほしい」と呼びかけている。
 足踏み式の送風装置で音を出す「リードオルガン」で幅、高さとも106㌢、奥行き44㌢のヤマハ社製。鍵盤と音調を変えるレバーによって演奏する。製造番号から大正末期の製品と考えられ、木組みの本体に施された装飾の彫りや曲面の意匠、あめ色のつやがアンティークな風合いを醸す。
 改築で備品整理をした同保育園から今月1日に贈られたが、裏に張られた記載物からそれ以前は西幼稚園(統廃合で一昨年閉園)の備品だったことが判明。
 2階のギャラリーコーナーに置かれており、大正レトロな洋風建築にしっくりと馴染む。スタッフに声を掛ければ、だれでも自由に弾くことができる。
 同協議会が運営する西今町の津山まちの駅城西(作州民芸館)では、昨年設置された「街角ピアノ」が買い物客や奏者にも好評だ。
 「熟年者には郷愁を感じさせる音色。機をみてミニ演奏会も企画してみたい」と同協議会。
 問い合わせは、まちの駅城西浪漫館(☎228688)。

城西浪漫館にお目見えした大正時代のオルガン


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