アンロードプラス 軌道陸上兼用仕様のトラックを製品化

経済・産業
アンロードプラスとニッケンが共同開発した軌道陸上兼用仕様のトラックの工事イメージ図(アンロードプラス提供)
         

 可動式荷台を装備したトラックを製造するアンロードプラス(下田邑、岡本辰彦社長)は、大手機械レンタル会社・レンタルのニッケン(東京都)と協業し、鉄道の線路を走行できる軌道陸上兼用仕様のトラックを製品化した。同社のレンタル用として近く実用化する。
 アンロードプラスは、パドック(下田邑、岡本千絵社長)の関連社として2020年創業。地面に水平に下りる独自の可動式荷台を装備したトラックを社名と同じ名称で販売している。
 軌道陸上兼用車の駆動などで独自の技術を有するニッケンからの提案を受け、同年から共同開発を進め両社の技術をコラボ。製品化したトラックは全長約6・2㍍、幅約2・2㍍、高さ約2・7㍍で、積載荷重は1〜1・2㌧(試作機)。
 鉄道各社では現在、安全対策のためプラットホームの転落防止に向けたホームドアの設置を推進。従来の軌道陸上兼用車による工事ではホームと車両の間に板を渡して資材を運ぶなど危険が伴う上、長時間を要するため工事は終電から始発までの間にしかできなかったが、新開発の車両では荷台をそのままホームに置けるため短時間で安全に作業できるという。
 日笠佳絵専務は「ホームドア設置に限らず、軌道上のさまざまな工事での活用を見込んでいる。今後のニーズを見極めながら量産も検討していく」としている。


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