「宮部川ホタルウオーキング」(宮部川ホタルンジャーの会主催)が3日、岡山県津山市宮部下の大井東ふれあい学習館を出発点に開かれた。参加者は川沿いを歩きながら生息するゲンジホタルが舞う幻想的な風景に見入った。
地域住民らの自然環境保全の意識高揚などを目的に始めて2回目。今回は宮部上、宮部下、中北下の大井東地区合同で開催した。親子連れら約100人がホタルの里公園までのコース(片道約1・5キロ)を往復した。
午後8時ごろには、川のそばの草木の間から一つ、また一つと淡い黄緑色の光が飛び立ち、清らかな川面をほのかに照らし始めた。歩く人たちは足を止めて「きれい」などと感嘆の声を上げながら、その姿を眺めていた。このほか、公園では同会の末澤未央事務局長による紙芝居が行われ、子どもたちは楽しみながらホタルの生態について学んだ。
中正小1年の藤木奏さん(6)は「ホタルはとってもかわいかった。きれいな川を守り、ずっと住めるようにしていきたい」と話していた。
同流域での見ごろは今週いっぱい続くという。