アメリカハワイ州で剣道の発展に尽力した赤城昇さん(1927~2023)の顕彰を記念した「ハワイ・作州少年剣道大会」(作州武道ツーリズム推進協議会主催)が11日、岡山県苫田郡鏡野町の町文化スポーツセンターで開かれ、オアフ島と津山地域の子どもたちが剣道を通じて交流した。
赤城さんは福島県に生まれ、戦後ハワイ州オアフ島に渡り、医師のかたわらハワイ剣道連盟会長を12年務めるなど剣道の振興に尽力。大会はその功績をたたえ、ハワイ州との交流を深めることを目的に、初めて企画された。
ハワイ剣道連盟に所属するオアフ島の6道場から6~15歳の10人が来日。津山剣道連盟と久米南町のスポーツ少年団に所属する小中学生剣士122人と個人、団体で対戦し、日ごろの稽古の成果を披露した。
試合前の開会式で、津山剣道連盟顧問の大林秀行同協議会長が「心より歓迎する。大会を機にハワイ、アメリカ、世界各国との交流が広がり、日本の伝統文化である剣道が発展することを祈る」とあいさつした。
このほか、試合の合間には美咲町に伝わる柔術の源流とされる竹内流による演舞やハワイのウクレレ演奏などもあった。
同協議会は、武道の聖地である作州地域でインバウンド誘客を図ろうと、国の採択を受けて市内の武道団体、観光業関係者らで昨年設立。武道の歴史や文化にふれる体験ツアーを企画している。
