岡山県津山市と大阪大学、オランダ・グローニンゲン大学の交流事業が21、22日に市内であり、両大の学生が津山ゆかりの蘭学者についてフィールドワークを行った。
両大の学生は毎年相互に訪問しており、今回は多数の優秀な蘭学者を輩出した津山がフィールドワーク先に選ばれた。約20人が来津した。
津山高校・津山中学校で生徒たちと交流。宇田川榕菴がオランダ語を翻訳してつくった「酸素」「結晶」「珈琲」などを書道部が書いて贈った。津山城や城東・城西を見学、衆楽園では歓迎会があった。
津山洋学資料館では小島徹館長が案内。日本の近代化において津山藩の蘭学者らが果たした役割を解説した。社会行動学部3年のジェームス・ヒルバーさん(25)は「オランダと津山がこんなにも深い歴史を共有していることに驚くととともに誇りに思う」と話していた。
学内発表会が26日に大阪大で開かれる。