サッカー・J2のFC町田ゼルビアは2022年12月21日、岡山県津山市出身のMF佐野海舟選手(21)がJ1の鹿島アントラーズに完全移籍すると発表した。鹿島の公式サイトを通じて「伝統のあるクラブで、1試合でも多くの勝利とタイトルを取ることに貢献できるよう戦う」と意気込みを語っている。
ボール奪取やキープ力を武器とするJ2屈指の守備的MF。移籍の理由について町田の公式サイトで「町田でJ1に昇格したいという気持ちがあったが、自分のこれからのキャリアを考え、この決断をし、挑戦することにした」と説明している。
津山市籾保出身で、鶴山小、中道中卒業までFCヴィパルテでプレーし、米子北高に進学。2019年に町田に入団し、1年目から出場機会をつかみ、攻守の要として活躍した。4年間でJ2リーグ戦通算116試合出場、8得点。今季はシーズン途中で長期離脱し「腰痛もあったが、オーバートレーニング症候群になっていた」ことを明らかにした。
市出身者でJ1に所属するのは2003年にガンバ大阪に入団したMF岡本竜之介選手以来。佐野選手の弟の航大選手(19)はJ2のファジアーノ岡山のMFとしてプレーし、J1昇格を目指す。U―19日本代表にも選ばれている。
海舟選手は過去の本紙のインタビューで「夢は日本代表に選ばれること」と語っており、名門クラブでの定位置獲得がその実現につながる。父・龍一さん(46)は「まずは開幕スタメンを目標に頑張り、J1でプレーする以上は将来、海外や日本代表を目指してほしい。津山のみなさんの応援で盛り上げてもらいたい」と話した。
<関連記事>