サーキュラーペット津山工場の起工式

経済・産業
         

 樹脂製造のサーキュラーペット(東京都)が県営久米産業団地に整備する津山工場の起工式が17日、くめの現地で行われ、関係者が工事の安全を祈念した。ペットボトルの原料となる再生樹脂製造に向けた同社初の工場で、来月中旬着工し、2024年2月の稼働を目指す。
 サーキュラーペットは、環境ビジネスのヴェオリア・ジャパン、三井物産、セブン&アイ・ホールディングスが設立した合弁会社で、計画では取得した用地(約5万平方?)に鉄骨造一部2階建ての工場延べ約9000平方?と事務所、倉庫などを建設。使用済みペットボトルからペット樹脂を再生し、製造能力は年2万5000?という。従業員60人のうち、55人を新規採用する予定。総事業費(用地代を含む)は102億円。年間売上目標は非公表。
 式には関連企業や県、津山市、地元自治会などから約70人が出席。くわ入れなどの神事の後、エルワン・イノー社長(53)が「ここで年間18億本のペットボトルが新たな材料に生まれ変わる。西日本のペット樹脂再資源化の拠点として循環型社会を推進し、地域の発展にも貢献したい」とあいさつした。
 久米産業団地(19区画、約38?)は1994年春に整備。同社を含め、立地企業は10社、立地率は92%となる。

起工式でくわ入れをするイノー社長(右から2人目)ら関係者

サーキュラーペット津山工場の完成予想図


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