ゴールデンウイークを前に岡山県美作市宮本の武蔵の里・鎌坂峠ツツジ園で27日、こいのぼりが上がった。咲き誇る色とりどりのツツジの上で気持ちよさそうに空を泳いでいる。
園を管理する鎌坂峠ツツジの会がこどもの日に合わせて毎年行っている恒例の取り組み。この日は会員ら35人が園内を清掃しながら準備。丁寧に草を刈り、景観を整えた後、ロープに40匹をくくりつけて掲げた。
約32アールの敷地内には約20品種約2000本が植えられており、現在、早咲きの品種が見事な花を咲かせている。開花は昨年より約1週間遅いが、ゴールデンウイーク頃にはその他の品種も見頃を迎える。こいのぼりは2週間ほど掲げており、花は5月中旬まで楽しめるという。
小林剛一会長(71)は「美しい花を眺めるなどして、心が癒される時間を過ごしてほしい」と話している。
剣豪・宮本武蔵の生家近くにある同園。観光の目玉となる場所を作るために、約15年前に地元有志ら鎌坂峠ツツジの会を立ち上げ、武蔵の姉・おぎん夫婦の家の平尾家から土地を無償で借りて整備した。5月5日は午前10時から午後1時まで「ツツジ祭り」が開かれ、市内外の子どもらが太鼓や踊りなど披露する。
問い合わせは、大原総合支所(TEL:0868-78-3111)
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