◎…ツバメのヒナが巣立ちの季節を迎えている。狭くなった巣を次々に飛び立ち、さえずりながら梅雨空を力強く羽ばたいている。
◎…岡山県津山市内では3月下旬ごろに姿を見せ始め、軒下などを利用して営巣。捕まえた餌を親鳥がせっせと運ぶ中、雛たちは巣からはみ出しそうなまでに成長した。戻ってきた親鳥に〝ピピピピー〟と一斉に鳴き声を上げておねだりしたり、時おり身を乗り出して羽を広げて飛ぶための練習をしたりしている。
◎…巣を作った家は火事にならないなど縁起が良いと言われるツバメだが、最近は数が減っているという。子への愛情を人間に教えてくれるような存在。夏空を自由に飛び回り、南国へと渡る日まで温かく見守りたい。
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狭くなった巣で親鳥を待つツバメのヒナ=津山市山下で