JA晴れの国岡山・津山統括本部管内(岡山県津山市、鏡野、美咲、久米南町)のハウスブドウの出荷が19日、美咲町打穴中の美咲ぶどうセンターで始まった。ピオーネをメインに、8月中旬以降の露地物を含めて12月までに総出荷量約780トンを見込む。
初日は同町内で収穫されたピオーネ約400キロを集荷。1房約400〜900グラム、糖度は平均17度と基準値(16度)を超える甘みといい、主に贈答用の5キロ箱入りがフローラインで等階級ごとに選果された後、岡山、福山、大阪、東京都内の市場に向けて出荷された。
初出荷式では、同本部の中西直政常務が「黒々と色づいた品質のよいピオーネが出ており、生産者の苦労のかいあって今季は東京の千疋屋が取引してくれる朗報もある。販売高10億円を目指し、販路を広げていこう」と関係者に呼びかけた。
販路拡大とブランド化を目指す同管内のブドウは、約270戸の生産農家がピオーネ、シャインマスカット、オーロラブラックなどを栽培し、昨年の総出荷量は705トン、販売高約9億3000万円。