岡山県津山市領家の田村歓二さん(74)と妻の洋子さん(72)が管理する畑で育てているマリーゴールドが大きく育った上にハート型の花を咲かせ、地域の話題となっている。
田村さん夫婦は、自宅から約150メートル離れた休耕田を借りて家庭菜園を楽しんでいる。「マリーゴールドには独特の香りを放つリモネンという成分があり、一部の虫を寄せ付けない」という話を聞き、その効果を試してみようと4年前から植え始めたという。
今年も種をまいたところ、9月に入り、平らで横長のつぼみが出現。不思議に思っていると10月20日ごろに開き始め、見ごろを迎えた時にはかわいらしい形に。大きさは縦幅最長約10センチ、横幅最長16センチと大振りだ。
歓二さんは「成長する時に細胞が異常をきたして奇形になる帯化や綴化(てっか)という現象は知っていたが、こんな形になるとは」と驚いていたが「幸せを象徴する黄色の花でこのような形になるというのは何か良いことが起こる前兆のように感じる」とにっこり。
洋子さんも「不景気など世の中には不安がたくさんある中、みんなが幸せな気持ちになってくれたらうれしい。幸運をおすそ分けしたい」と話していた。
花は枯れるまで大切にしておくという。
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