生ごみなどをリサイクルして「バイオ液肥(液体肥料)」をつくる真庭市の新施設の起工式が26日、同市赤野の建設予定地で開かれた。公共施設として建てられるは中国地方で初。2024年度中に稼働する予定。
市内で出た生ごみ、し尿、浄化槽汚泥を同施設でメタン発酵させて作り出す。年間約8000トンの製造を見込んでおり、できあがった液肥は地域の農家で活用する。また、製造過程で発生するメタンガスも施設内の電力として使うため、運営コストも低減できるという。1年で排出される可燃ごみ約40%削減し、農業振興、脱炭素社会の実現を目指す。
総敷地面積は61000平方㍍で、地下1階、地上3階建ての鉄筋の処理棟やメタン発酵槽、液肥を溜めるタンクなどを整備。建設費は約38億1700万円で、国の補助金や起債も充てる。
式には市や工事関係者20人が出席。くわ入れなどの神事を行い、工事の安全を祈願した。今年4月に着工する。
太田昇市長は「SDGs(持続可能な開発目標)の理念の下に、誰もが住み続けられる町づくり、環境保護などに取り組む真庭市を象徴し、中山間地域の循環型社会のモデルになる」とコメントを寄せた。
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真庭市赤野に建設予定の「生ごみ等資源化施設」
鎌入れをして完工を祈願する出席者