2024年パリパラリンピック出場候補のパワーリフティング選手らを迎えた交流授業が12日、誕生寺支援学校弓削校地=岡山県久米郡久米南町上弓削=で開かれ、高等部の1〜3年生計88人が競技の説明に耳を傾け、実際に体験するなどしてパラスポーツの魅力にふれた。
選手たちの思いに触れて自身の将来の生き方を考えてもらおうと2018年から行われており、今年で7回目。北京・ロンドン・リオパラ五輪3大会連続出場した男子80キロ級の大堂秀樹選手(49)、今年6月にジョージアワールドカップに出場するなど活躍をみせる男子88キロ級・田中翔悟選手(38)、東京2020パラ五輪で審判を務めた男子59キロ級・古田康和選手(48)が来校した。
ルールの解説と実演の後は、学年ごとに分かれて、怪力の田中選手との腕相撲、大堂選手と記念撮影をするなどして選手たちとの交流を楽しんだほか、バーベルを持ち上げる体験を実施。周囲の声援を受けながら男子は最高60キロ、女子は25キロを上げて拍手を受けていた。
生徒会長3年・橋本雄太さん(17)は「障害に関係なく、努力の積み重ねですべてが決まる。頑張れば何でもできると思えるようになった」と話していた。授業の企画を打ち立てた大堂選手は「子どもたちが夢を持ち、実現に向けて歩みだせるよう背中を押すことができれば。効果がみられるという声もいただきうれしく思っている。長く続けられるように自身も頑張りたい」と語った。