冬鳥のヒレンジャクが岡山県津山市近辺などに飛来し、野鳥愛好家らを楽しませている。例年、飛来数は多くないと言われる県北に今年は数多くやってきているといい、市内では100羽を超える群れも確認されている。
スズメ目レンジャク科の鳥で体長約18センチ。冠羽と呼ばれるとがった頭部の羽毛と赤い尾羽が特徴で、主にシベリア方面から越冬のために渡ってくる。年によって飛来数は不規則で、まったく観察されない年もあるという。冬から春にかけて西日本に渡来する。
日本野鳥の会会員の影山克己さん(71)によると、今季は全県下で飛来が確認されており、渡りの〝当たり年〟という。「県南にはよく来るが、例年県北への飛来は少ない鳥。理由ははっきり分からないが、この冬は津山近辺にたくさん来ており、観察ができる機会が多い」という。影山さんは先月、原地区で120羽ほどの群れを撮影。その中には東日本に多くやって来るキレンジャクも5羽ほど交じっていたという。
「とてもきれいな鳥なので、身近な場所で見ることができてうれしい。そろそろ北へ帰るころだが、来年もまた観察できたらいいですね」と話していた。
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津山近辺に渡ってきているたヒレンジャクの群れ=津山市原で