岡山県津山市にある津山高専の公開講座「化学実験教室」が24日、同高専で開かれ、小中学生19人が「プラスチックの秘密」をテーマにした実験に目を見張った。
子どもたちと保護者も白衣に着替えて参加し、廣木一亮准教授がプラスチックについて多数の分子がつながった高分子「ポリマー」の構造、ポリ袋などの「ポリエチレン」、タッパーなどの「ポリプロピレン」は熱を加えると自由に形を変えられる「熱可塑性」があることなどを説明。
続いて8グループに分かれて実験を開始し、蒸発皿に2種の特殊な溶液を入れて界面をピンセットでつまみあげ、試験管に巻くとナイロン繊維になっていった。さらにアクリルアミドに架橋剤とラジカル開始剤を混ぜて加熱していくと、保冷剤や紙おむつなどに使われる高吸収性ポリマーができた。このほか導電性ポリマーの実験も行った。
誠道小5年・冨沢翔君は「ナイロンがどんどんつながって出来るのは不思議。こんなふうにしていろいろなプラスチックが作れるのは面白いと思った」と話していた。