プロフィル
美作警察署長
杉田明生さん
初の署長職、県北は故郷の真庭、津山署に続いて3署目。「のどかな風景が懐かしく、なじみ深い。住民への声掛けやパトロールを通じて地域と連携を強化し、安心安全な暮らしを守っていく」と表情を引き締める。
1995年に県警入り。倉敷署を皮切りに主に生活安全畑を歩み、岡山南警察署副署長、本部生活安全部少年課長などを歴任。前任は本部交通部交通規制課長として尽力した。
本部の捜査員時代には、当時全国で多くの被害をもたらしていた東京の闇金融業者を検挙。「現地視察など地道な捜査で犯人にたどり着き、被害者からも感謝をされて特に印象に残っている」と振り返る。
県下の特殊詐欺被害のうち、同署管内は昨年が4件で被害額が約1000万円(一昨年は5件で約490万円)。件数は横ばいだが被害額が増加傾向にある。「管内は高齢者が多く、狙われやすい。特殊詐欺の被害防止には重点的に取り組む」。
注意喚起を図る一方、金融機関やコンビニなど撲滅協力店と連携した水際対策により、未然防止を徹底していく。
「明るく元気に前向きに」をモットーに、何事にも誠実に向き合うことを心がける。真庭市出身。健康維持のため、仕事終わりの散歩は欠かさない。
岡山市の自宅に妻と長男、長女を残し、明見の官舎に単身赴任。52歳。