ペットボトルキャップで巨大アート完成 在りし日の津山城がお目見え 回収キャップは日本財団へ寄付/岡山・津山市

経済・産業 ペットボトルのキャップでモザイクアートを制作する参加者=岡山県津山市で
ペットボトルのキャップでモザイクアートを制作する参加者=岡山県津山市で
         

 ペットボトル約6万個分のキャップを使ってモザイクアートを制作する「キャップでつくろう!みんなの津山城」(津山青年会議所主催)が1日、岡山県津山市山下の城下スクエアで開かれ、かつてあった津山城の天守が巨大アートでよみがえった。8日まで同所にお目見えしている。

 津山城は1616年に森忠政により築城され、明治初期に廃城となり、天守などが取り壊さている。子どもたちに津山の歴史文化に興味を持ってもらおうと企画した。

 津山圏域在住の小学生から60代まで約140人が参加。6グループに分かれ、木製パネルのます目に沿って赤や青、緑など8色のキャップを貼り付けていき、縦5.4メートル、横10.8メートルの「在りし日の津山城の風景」を約4時間かけて完成させた。

 作品は中央に津山城の天守、右下に森家の家紋「鶴丸」などを配置したデザイン。西小3年の高橋武玄君は「鳥の家紋がかっこいい。みんなで話し合いながら作れて楽しかった」と笑顔で話していた。

 企画した同JCまちづくり委員会の光井聡委員長は「津山の魅力に気づいてもらい、子どもたちの郷土愛の醸成につながれば」と話している。

 同JCは、市民や企業などから協力を得てキャップ計約28万個を回収。使用した6万個を含め日本財団に寄付し、医療に恵まれない子どものワクチンとして役立てられる。

巨大アートでよみがえった津山城の天守
巨大アートでよみがえった津山城の天守

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