マダニが媒介する感染症が県内で増加

医療・福祉 マダニが媒介する感染症が県内で増加
         

 マダニが媒介する感染症が県内で増加し8月末現在、「重症熱性血小板減少症候群(SFTS)」の患者が過去最多の4人、「日本紅斑熱」が過去最多タイの7人に上っている。県はこれから野山に入る機会が増えるシーズンを前に注意を喚起し、対策を呼び掛けている。
 県健康推進課によると、患者はSFTSが50〜70代の男女、日本紅斑熱が60〜70代の男女でいずれも5〜8月に感染している。このほかダニの一種ツツガムシによる「ツツガムシ病」に1人が1月に感染。いずれも発熱や発疹などの症状を伴い、重症化すると死に至ることもあるという。
 県はホームページやチラシで、山や草むらでの野外活動時には長袖、長ズボンを着用し、防虫スプレーを使うなどの防御策を啓発。
 同課では「かまれた際には、無理に引き抜くとダニの一部が皮膚に残ることもあり、病院での処置が望ましい。疑わしい症状がある場合も早めに受診してほしい」としている。

マダニ(県提供)


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