ラジオ塔の場所情報提供を

歴史・文化 ラジオ塔の場所情報提供を
ラジオ塔の場所情報提供を
         

 昔、鶴山公園にあった「ラジオ塔」を知りませんか?―。津山おくにじまん研究会代表で、郷土の歴史を探究する赤坂健太郎さん(46)=瓜生原出身、岡山市在住=が、戦前の街頭ラジオの遺構について情報提供を求めている。
 ラジオ塔は、ラジオの普及を目的に公衆にラジオ放送を聞かせるため、公園などの公共空間に設置されたラジオ受信機を内部に収めた塔。木造や石造、コンクリート製で、上部にスピーカーを備え、誰でも聞くことができる。1931(昭和6)年から戦時中にかけて全国465カ所以上に建てられた記録があり、そのうち39カ所の現存が確認されているという。
 赤坂さんによると、美作地地域では津山市の鶴山公園にラジオ塔があったという記録が残る。36(同11)年から42(同17)年までの『ラジオ年鑑』よると、35(同10)年に設けられ、高さ8尺(約2・4㍍)、木造混凝土(コンクリート)、外部はリシン塗クリーム色、津山市が設置し、受信機のみ貸与したとある。
 具体的な場所は分かっておらず、郷土誌を調べてもでもラジオ塔についての記述が見当たらないことから、いつしか忘れ去られてしまったようだ。鶴山公園の古写真でも確認できない。
 赤坂さんは「当時のことを知っている人、覚えている人、ラジオを聞いたことがある人がいれば、ぜひ情報をお寄せください」と呼びかけている。
 問い合わせは、津山朝日新聞社(■223135)。


岡山市に現存するラジオ塔(岡山市の一幡公平さん提供)。鶴山公園にあった塔と同型という


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