一宮の中山神社を登録有形文化財に登録

歴史・文化 一宮の中山神社を登録有形文化財に登録
         

 国の文化審議会(佐藤信会長)は、一宮の中山神社拝殿と幣殿を登録有形文化財(建造物)に登録するよう文部科学相に答申した。答申通りに認められれば、市内の登録有形文化財は12件26棟になる。
 拝殿と幣殿は、中山造りとして知られる中山神社本殿(国重文)の大正時代の修理に合わせて、1922(大正11)年に建築された。設計は、真庭市の旧遷喬尋常小学校(国重文)や津山市の旧土居銀行津山支店(作州民芸館、登録有形文化財)などを手がけた県の建築技師・江川三郎八(1860〜1939年)。
 拝殿は入母屋造り檜皮葺(ひわだぶ)きで、正面に唐破風向拝を付ける。吹寄垂木や内部格天井、舟肘(ひじ)木の使用など、「江川式」と呼ばれる特徴が見て取れる。幣殿も、吹寄垂木の船底天井が江川設計の木山神社幣殿と類似するなど、その作風をよく示している。


1中山神社拝殿(市提供)

2中山神社幣殿(市提供)


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