◎…手漉(す)き和紙で知られる上横野では凍てつく清流で原料のミツマタを洗う〝川ざらし〟が行われている。
◎…上田手漉和紙工場(上田繁男代表)では、7代目の康正さん(55)らが横野川の「さらし場」に入り、刺すような冷水の中で作業。手を左右に振って繊維からアクや不純物を洗い落としている。水量が安定している冬場は雑菌が少なく、上質な和紙に仕上がるという。
◎…21日には、地元の伝統工芸について学ぶ高田小学校の5年生18人が訪れ、康正さんに教わりながら体験した。大谷泰弘君(11)は「冷たくて手が痛くなった。職人は毎年やっているからすごい」。上田代表は「冬の水は水垢(あか)の発生が少なく作業に適しており、汚れが落としやすい」と話していた。
P
上田さんの指導を受けながら体験する5年生=上横野で
上横野で川ざらし体験
- 2021年1月21日
- 教育・保育・学校