福岡県などで2〜11日に開かれた「世界マスターズ水泳選手権2023九州大会」で、岡山県津山市の土井美智江さん(80)=津山水泳連盟名誉会長、OSKスポーツクラブ=が、女子80歳区分(80〜84歳)の50メートルバタフライで1位、同50メートル自由形で3位の2種目入賞を果たした。
同大会は2001年以来22年ぶりに日本で開催され、約190カ国から選手約2400人が参加。女子80歳区分のバタフライには10人、自由形には21人がエントリーした。
バタフライでは、スタミナ切れを心配していたものの、ここ数カ月の泳ぎ込みと一昨年から続けてきた山登りのトレーニングが功を奏し、2位に大差をつけるハイペースで完泳。今年の自己新50秒03をマークした。自由形でも今年の自己新43秒53の好タイム。
高校、大学時代は水泳部で鍛え、美作高校教諭を退職した2003年、60歳からマスターズにチャレンジ。09年にかけてバタフライで4つの世界新、7つの日本新を記録した。同年から夫の介護で水泳から離れた生活をする中、ひざ関節変形のため一昨年、右ひざに人工関節を入れてリハビリに励み、再チャレンジでつかんだ栄冠。
「泳ぎに登山を組み合わせた体力、筋力づくりがいい結果につながった。マスターズは20年目、80歳の節目でもありうれしい。10月にはねんりんピックが控えており、今後もマイペースで挑み続けたい」とほほ笑む。