岡山県苫田郡鏡野町の山田養蜂場は、中国雲南省昆明市の山火事跡地に桜やカシなどの苗木4万本を植樹した。
雲南省楊善州緑化基金会と共同で2020年から進める5カ年計画の植生回復プロジェクトの一環で、世界的に知られる植物学者の故宮脇昭氏が提唱した「その土地の植生に基づき、多種の樹木を混ぜて密植することで本来の森、自然環境を回復させる」方法で実施。
現地で6月26日に行われた「植樹祭」には同社社員や中国の行政関係者、現地住民ら約100人が参加した。宮脇氏に師事した藤原一檜横浜国立大学名誉教授が前日の講演に続いて指導役となり、山火事で荒廃した標高約2200メートルの斜面に手分けをしてウンナンザクラ、フランチェティカシなどの苗木を植え付けていった。
同社は2004年から中国で植樹活動を続け、20年間で約169万本以上を植樹。国内外で累計約231万本を植樹している。