岡山県鏡野町の中谷神社が、人気アニメ映画のモチーフになるなどして密かな人気を集めている祓(はら)い清めの女神「瀬織津姫命(せおりつひめのみこと)」の切り絵の御朱印の冬バージョン(2、3月)を作り、社務所で授与している。
瀬織津姫は境内社の愛宕神社の御祭神。「古事記」「日本書記」いずれにも出てこないが、大祓祝詞の中で祓戸大神の1柱として登場する謎多き女神だ。新海誠監督のアニメ映画「君の名は。」などとの関連性が指摘されており、同神社も遠方から足しげく通うファンが後を絶たないという。
神社オリジナルの御朱印は第5弾。瀬織津姫は水の神、龍神とされる。美しい女神を守護するかのようにたけだけしい龍神を配し、祓の川の流れをダイナミックに描いている。今回も中国デザイン専門学校(岡山市)の生徒がデザインを考案した。A5サイズ、レーザーカット加工。黒色で、台紙は13色から選べる。
岡本正英宮司(64)は「瀬織津姫の御利益は浄化。甲辰(きのえたつ)は草木が芽吹き実りをもたらす年巡りとなるよう、ご参拝ください」と話している。
第1~4弾の御朱印も頒布中。1枚1000円、12枚収納できるオリジナル御朱印帳は1冊2500円。
また、月ごとに台紙と同神社の季節の花の印が変わる通常の御朱印も人気。
問い合わせは、岡本宮司(090‐8249‐3308)。