中国上海市の「上海ランニングベースボールクラブ」に所属する小学生が17日、岡山県津山市勝部の津山スポーツセンター小野球場を訪れ、市内のスポーツクラブの同世代の子どもたちと交流試合を通して友情を深めた。
中国では体育・スポーツの大衆化と強化、健康増進を図る「全国人民健康促進運動」を進めている。2028年のロサンゼルス五輪で野球が競技に加わったのを踏まえ、日本の野球を学んで母国での発展につなげようと、小学2~4年生の男女20人が来日。19日まで津山、赤磐市、奈義町のクラブチームと対戦する。
この日は津山ヤングマスターズの18人と津山中央フェニックス13人が参加。強い日差しが降り注ぐ中、応援席から「がんばれ!」「ナイス!」といった声援を受けながら、双方力いっぱい実力をぶつけ合い、白熱した戦いを繰り広げた。途中、ボールが当たるなどトラブルに見舞われた上海の選手に市の子どもたちが駆け寄り、「大丈夫」と声をかけて様子を見守る姿も見られた。最後には互いに用意したプレゼントを交換し合い、握手を交わした。
上海チームの3年主将の李屹峰君(8)と4年主将の張鈺承君(10)は「とても礼儀正しく、優しい人たち。今日は楽しかった」「もっと練習してまた、日本で試合したい」。津山ヤングマスターズの主将・5年生の藤本琥太郎君(11)は「とてもやりがいのある試合で熱中した。言葉はわからなくても、スポーツを通して気持ちが通じ合えることが分かった。また来てほしい」と話していた。
今回の試合を手配した上海玄舟実業有限公司(会社)の徐戟社長は「今回をきっかけに将来、大会として定期的に試合が行えるほどになったらうれしい」と語った。
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