岡山県がまとめた5月の県内主要観光施設30カ所の利用者調査によると、全体では30万3876人でコロナ禍の影響がなかった一昨年同月比66・9%減。 新型コロナウイルス緊急事態宣言の影響で4月(同46・3%減)より悪化し、美作県民局エリアの客足も同58・6%減と前月(同44%減)を下回った。
3県民局(備前、備中、美作)管内ごとに月別利用者数を集計し、5月は16日に発令された同宣言に伴い30施設中21施設が休業したほか、残りの施設では時短営業も影響。
美作エリアの10施設は計11万6116人。このうち津山城(山下)は一昨年同月比80・6%減の3129人、津山まなびの鉄道館(大谷)は同65・8%減の3100人にとどまった。、ノースビレッジ(勝央町岡)も同68・6%減の2万3434人。
一方、後楽園(岡山市)などの備前県民局エリアの10施設は、一昨年同月比77・6%減の7万1588人と3県民局中最も落ち込み、備中県民局エリアは同63・6%減の11万6172人だった。
同時に調査しているホテルや旅館の利用状況では、任意に選んだ50施設のうち回答が得られた36施設の宿泊者数は一昨年同月比60・9%減で、4月(同53・4%減)より一段と低迷。
岡山県観光課では「緊急事態宣言の延長により6月も厳しい状況の見通しだが、県内は感染状況が落ち着いており、観光需要は徐々に回復していくのではないか」としている。
主要観光施設 利用者調査