岡山県津山市出身の元サッカー選手で、埼玉県の城西大学体育会サッカー部女子部門の監督・亘崇詞さん(52)を講師に招いたサッカー教室が10日、しらゆり幼稚園=津山市上河原=で開かれ、園児たちがボールを使った運動遊びを楽しんだ。
子どもたちの体力向上や健全な心を育もうと、同幼稚園で3年目の取り組み。年中、年長児を対象に6月からスタートし、月に2回ほど開く。
年長児は55人が参加。2人1組で2個のボールを同時に投げて手でキャッチしたり、「だるまさんがころんだ」の声に合わせて蹴り出したボールを足の裏で止めたりする遊びに取り組んだ。
試合も行った子どもたちは「みんなとどうやったらできるかを話し合ったら、うまくできた」「サッカーがもっと好きになった」とにっこり。
亘さんは「サッカーを通した人間教育として、コミュニケーションをとり、失敗しても工夫する姿が見られて良かった。さまざまな経験をし、津山からでも世界に出て活躍できることなどを伝えていきたい」と話していた。
亘さんは坪井町出身で津山工業高校卒、選手時代はアルゼンチンの名門、ボカ・ジュニアーズとプロ契約したほか、国内クラブなどでプレー。2017年から21年には岡山湯郷ベルの監督を務めた。