県郷土伝統的工芸品「横野和紙」を生産する上田手漉和紙工場=岡山県津山市上横野=で19日、原料のミツマタを洗う今年最初の「川ざらし」が行われ、地元の伝統について学んでいる高田小学校の5年生も参加し、作業の大変さなどを体感した。
同工場のそばを流れる横野川から水を引いた「さらし場」に到着した児童14人は、7代目の手漉(す)き和紙職人・上田康正さん(60)から「良い和紙を作るには、ここでごみをきれい落とすことが重要」といった説明を受けた後、作業を開始。
2人ずつ交代でさらし場の中に入り、冷たい川水に漬けている樹皮をつかんで教わった手順どおりに小さな汚れや不純物を洗い落としていった。体験を終えた後、子どもたちは上田さんに質問するなどして、より知識を深めていった。
早瀬夏葵さん(11)は「厳しい寒さの中、上田さんは川ざらしを2時間行うと聞いて驚いた。苦労をしながらも素晴らしい製品を作り上げていることにすごさを感じるし、この地域自慢の伝統工芸を多くの人に知ってもらえるようにしたいとも思った」と話していた。
