岡山県津山市立中学校を対象にした「部活動の在り方検討及び地域連携・地域移行推進会議」の初会合が18日、同市役所で開かれた。有識者や関係団体の代表者ら外部委員が年度内に意見を集約し、市教委が年度末に策定する基本的な方針に反映させる。
部活の地域移行について国のガイドラインが昨年度示されたことを受けて市教委が議論を進めており、委員には11人を委嘱し、三浦孝仁環太平洋大学体育学部長を会長に選任した。
事務局が市立8中学で部員数の減少により存続が難しくなっている部が増えている状況、実態調査で教員の約7割が休日の活動指導や大会の引率を負担に感じている結果について説明し、地域移行を見据えた休日部活動の在り方について協議した。
委員からは「アスリートを目指す生徒にはクラブチームに任せる手もあるが、文化部の受け皿を作る必要もあるのでは」「吹奏楽部の一部では、土日の練習をやらせてほしいという生徒、教員もいる」「自身も学校スポーツに育てられたので、教員の負担を減らして持続可能にしてほしい」「指導者の確保が一番の課題。市全体で人材バンクを作れないか」といった意見が出された。
同会議は計4回を予定し、次回会合は来月後半、地域連携・地域移行の方策について協議する。