高田小学校の5年生9人が18日、岡山県津山市上横野の上田手漉和紙工場で原料のミツマタの表皮を削る「へぐり」を体験し、地元の伝統工芸品・横野和紙について学びを深めた。
7代目を務める上田康正さん(59)が、原木を蒸して皮をむいた状態のミツマタで実演した後、子どもたちはへぐり包丁を手に「根気強く優しく」などとアドバイスをもらいながら、黒い表皮を丁寧に削り落としていき、乾燥させるため竿に干していった。
西中彩華さん(11)は「初めは難しかったけどこつをつかんだらきれいにはがせて気持ちよかった。ここにしかない横野和紙の貴重な文化を大切にしたい」と話していた。
同校では地域の伝統文化を学ぶ体験学習として毎年恒例で実施している。
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