佐田建美社長の佐田時信さん 歌手デビュー

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佐田建美(真庭市下方)社長の佐田時信さん(70)=同市中=が、真庭市出身のシンガーソングライター・岸田敏志さんが書き下ろした「美作三湯女旅」で歌手デビューした。湯原、奥津、湯郷温泉が舞台の女子会をテーマにした、心地よいテンポの楽曲で「ご当地ソングとして多くの方に口ずさんでいただけたら」と佐田さん。
 岸田さんは大ヒット曲「きみの朝」で知られ、ドラマ「1年B組新八先生」では主役を務め、ミュージカル「ミス・サイゴン」では本田美奈子さんと共演している郷土が生んだスター。佐田さんは岸田さんのデビュー当初から地元後援会長を務め、本社ショールームには「岸田敏志ふるさとギャラリー」を設置して応援してきた。岸田さんデビュー45周年、佐田建美創業45周年に際し「歌をつくるから、歌ってみませんか」と声をかけられた。
 佐田さんと岸田さんには「歌」を通した不思議な縁があった。佐田さんは小学生時代、恩師から「おまえ、勉強はできないが、歌はうまいなあ」と褒められたことがきっかけでプロの歌手を夢見るように。中学卒業後は働きながら本格的な歌謡コンクールに挑戦し、二十歳で最高峰の「全日本歌謡選手権」に出演したものの一歩及ばず、夢をあきらめた。
 佐田さんが歌手を志すきっかけになった恩師は、岸田さんの父親である稲田晃さんだった。「先生が岸田さんに、私が歌手を目指していたと伝えていたのかな」と佐田さん。
 半世紀越しにかなった夢。どんな歌が歌いたいかときかれ、「多くの人が口ずさめる、郷土の歌を歌いたい。僕なりの地域おこしがしたい」と答えた。「木製スーパーカー真庭」をはじめ、展示会用に制作する製品の名前には必ず“真庭”を付けてきた佐田さんのこだわりだった。レコーディングは今年4月末、東京赤坂のスタジオで行われた。
 「人間、思い続けていたら、不思議な縁で形になることがある。人との出会いを大切にしてきた結果だと思う」
 カップリングの曲は妻に捧げる「ねぎらい酒」。「ぜひ練習して、奥さんに捧げてください」。
 CDは佐田建美で販売中。定価1100円(税込)。問い合わせは、佐田さん(☎090―1618―0480)。
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歌手デビュー曲「美作三湯女旅」のCDを手にする佐田さん


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