作州絣保存会製造者認定証授与式

経済・産業 作州絣保存会製造者認定証授与式
         

 作州絣保存会の制度創設による県郷土伝統的工芸品「手織り作州絣(かすり)」の製造者認定証授与式が23日、西今町の同絣工芸館で行われ、織り手として修練を重ねてきた津山市内外の女性会員7人が認定を受けた。
 会結成(2010年)以前から一時途絶えた同絣の復活に取り組んできた日名川茂美会長が一人ひとりに証書と認定の木札を手渡し「よくぞここまで頑張ってきた。私を超えて後輩たちの励みになるよう作品を出展し、絣の魅力を発信してほしい」とあいさつ。
 来賓の谷口圭三市は「郷土を代表する伝統工芸。これまで以上に絣の発展、地域づくりに力添えを」と激励。
 認定者を代表して牧野友子さん(63)=神戸=が「製造者の名に恥じぬよう、大きな責任を胸に一層の精進を続けていきたい」と決意を述べた。
 同制度は12年に開講した「織り人養成講座」で習熟した会員を独自の基準で認定し、復興と後進育成を図る狙い。作州絣は紺地に多様な絵柄を配した素朴な綿織物で、明治期からの歴史を持つが1997年、大一織物の杉原博氏が他界して途絶えた経緯がある。
 牧野さんを除く認定者は次の通り。(敬称略)
 田淵妙子(津山口)須原幹枝(小田中)谷涼子(南新座)中山須美子(沼)植月洋子(勝央町植月中)近藤理恵(玉野市)

手織り作州絣製造者の認定を受ける女性会員たち


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