5月に岡山市で開催された第74回「全国植樹祭」で天皇皇后両陛下が来県なされたことを記念し、作楽神社崇敬会は11日、津山市神戸の作楽神社境内で神社にゆかりのある桜の苗を植えた。
役員13人が参加。本殿では神事が行われ、小坂博通宮司が祝詞を奏上した。参加者は玉ぐしをささげた後、外に移動し、茨木県古河市に住む早川一彦さんや同会員が寄進したタカトオコヒガンザクラなど13本を植樹した。
竹内佑宜会長は「両陛下が岡山にお越しになられることに合わせて私たちもできることをしたいと思っていた。みなさんのおかげでようやく願いがかなった。美しい花が咲くように大切に育てていきたい」と話していた。
同神社は、鎌倉時代に美作の守護職の館があり、幕府によって隠岐の島へ流される際に立ち寄った後醍醐天皇とその忠臣・児島高徳を祭る。高徳が後醍醐天皇を救おうして失敗に終わり、桜の幹を削って10字の詩を書いて立ち去ったという故事が残る。