「能筆の帝」として伝わる後醍醐天皇をまつる神戸の作楽神社で14日、恒例の「筆まつり」があり、参拝者たちが古筆を慰霊して書の上達などを祈念した。
本殿の神事では、市民から寄せられた約80本を神前にささげ、小坂博通宮司代行が祝詞と感謝詞を奏上。続いて境内で昇神焼却祭があり、訪れた約50人が見守る中、赤々と燃えるたき火の中に筆を投げ入れていった。とんどを兼ね、持ち寄った正月飾りも焼かれた。
同所の田中喜久江さん(72)は「書の上達とともに、長引くコロナ禍の収束をお願いした」と話した。
同まつりは、能筆だった祭神にちなみ1981年から実施。
p
古筆をたき火に投げ入れる小坂宮司代行
作楽神社筆まつり
- 2022年1月15日
- 祭事・神事・法要