高校生を対象にした「保育所等見学バスツアー」(美作県民局主催)が9日、岡山県美作地域の保育園やこども園で開かれ、県内の高校に通う30人が子どもたちと触れ合うなどして、保育士の仕事に対する理解を深めた。
保育士を目指す生徒たちに、現場の様子から仕事のやりがいなどを見つけてもらい、進路の決定に役立ててもらうほか、保育分野における人材不足の解消につなげようと開催して2回目。この日は、2コースに分かれて津山市と美咲町の保育園2園と、美作市と勝央町のこども園と保育園を見学した。
総社の総社保育園(総社)では年長、年中組計49人と交流。大きな円盤型の布を数人で持ち、空気を入れて大きく膨らませ、中に入るといった遊びを行う「パラバルーン」を一緒に楽しみ、和気あいあいとうちわ作りに励むなどした。この後、美作大学(北園町)で保育士らとの座談会が開かれ、主な仕事内容や就職に関することについて意見を交わした。
初回に続き再度同ツアーに参加したという津山東高3年の原詩奈乃さん(18)は「元気いっぱいの子どもたちの姿を見ると私も元気になる。園ごとに雰囲気や様子が違い、それぞれの職場の異なる魅力を感じる」と話していた。