津山市人権尊重の教育推進協議会の「人権バスツアー」が22日、市内東部地域で開かれ、市民約20人が人権にかかわる史跡などをめぐり、意識を深めた。
森藩の新田開発の一環で平地に住んでいる農民たちを山地に移す山上がり政策でできた河辺の「上之町」や、西新町の津山洋学資料館、山下の津山郷土博物館、森本慶三記念館などを訪問した。
川崎の三界萬霊塔(通称・千人塚)では、千人塚護持会の片山恭司会長(89)ら2人が案内。藩政時代の受刑者の供養塔の歴史を説明し「明治の初めまで約260年にわたり処刑されてきた1000人を超える人たちのみ霊をまつっている。いささかでも供養できれば」と話した。参加者は一人ひとり線香をたむけた。
楽万伸真一会長(73)=中北上=は「たくさんの方に参加していただきありがたい。先人たちの奮闘の歩みへの理解を深めていきたい」と話していた。
同協議会ではバスツアーを年に1回開催している。
先人たちの奮闘の歩みへの理解を深める「人権バスツアー」/ 岡山県津山市人権尊重の教育推進協議会