日本郷土民謡協会主催の本年度第65回郷土民謡民舞全国大会(11月14~16日、埼玉県開催)の民舞グランプリの部で舞踊集団「宮坂流」が、昨年に続き最高賞「内閣総理大臣賞」を獲得して2連覇を達成し、26日に谷口圭三市長に喜びを報告した。
同部門には各地の地区予選を通過、または推薦を受けた強豪7組がそろう中、「宮坂流」は昨年入会した美作高校3年の女子と津山に移住した21歳の男性の新人2人を含めた18~34歳の9人で挑戦。
演目は豊年満作を祈る鳥取県民謡「因幡大黒舞」。宗家・宮坂身志さん(75)が考えた鳥取市の夏祭りの踊りでおなじみの「しゃんしゃん傘」を使った振り付けに、三男で2代目の一樹さん(29)がよりスピードのあるアクロバティックな動きを加えるなどして、現代的にアレンジした見事な舞を披露した。
この日、山北の市役所を訪れた身志さんと一樹さん、長女・麻未さん(34)らメンバーを前に、谷口市長は「『津山市といえば宮坂流』と称しても過言ではないほどみなさんの活躍は市民にとっても誇りとなっている。ぜひ郷土の伝統文化を世界に発信してほしい」と称えた。
一樹さんは今回の大会で「優秀指導者賞」も受賞。「昨年の受賞以降も舞い上がらずに謙虚な気持ちで日々の練習を積み重ねてきた。頑張って付いて来てくれたみんなに感謝を申し上げたい。伝統芸能は日本古来の魂を感じられる楽しさがある。若い世代にも知ってもらえるように、さまざまな踊りや音楽を取り入れるなどして変化し続ける宮坂流を目指していく」と語った。
