剣道最高段位の剣士が競う第22回全日本選抜剣道八段優勝大会(全日本剣道連盟主催)で、岡山県勝田郡勝央町勝間田の町職員・竹内司さん(57)=教士8段=が準優勝を果たした。
名古屋市内で先月21日に開かれた大会には、全国の8段剣士約800人から選抜された50~60代の32人が出場。トーナメント戦で、2019年から5大会連続出場の竹内さんは初進出した決勝戦で前回覇者と竹刀を交え、善戦するも試合中盤に繰り出した面に対して返し胴を決められて敗れた。
勝間田小1年で剣道を始めた竹内さんは2012年、合格率1%以下と難関の8段に初挑戦で1発合格。これまで国体に6回、全日本都道府県対抗優勝大会に18回出場。現在、役場務めの傍ら地元の養徳館で週3、4回、子どもたちを指導しており、今秋の第78回国民スポーツ大会では成年男子団体で主将を務める。
決勝戦を振り返り「相手は過去2度優勝している日本を代表する選手だけに、自分を出し切る気持ちで挑んだ。積極的に攻めた結果であり、悔いはない。選抜は5回までとされ、もう出場機会はないと思うが、今後も自らの鍛錬とともに後進の育成にも努めていきたい」と晴れやかな表情で話した。