「津山産小麦粉を使ったパン作り研修会」が、北園町の美作大学(岡山県津山市)で開かれ、市内でパン製造に携わる人ら約20人が素材のうまみや良さについて理解を深めた。
地域産品の普及や新たなブランド商品開発、農業の活性化などを目的に美作広域農業普及指導センターなどが主催。3月8日までに計4回行われる。
3回目の講座では、兵庫県神戸市の職人・大下尚志さん(46)=ブーランジェリービアンヴニュ代表=が「せときらら」で作られた強力粉を使い、バゲットや菓子パンなどを作る工程を実演。「せときららは風味が強くて香りも良いのでシンプルなものを作るのに向いている。やや膨らみにくい点を個性として生かすアイデアが必要」と話した。
参加者はできたてを試食し、材料の配合を確認するなどしていた。最終日は学んだことを応用し、自身で作ったパンを発表する。
就労継続支援B型事業所・輪輪かけはしのサービス管理責任者・武川広子さんは「ほどよい甘味があり、食べやすかった。事業所の利用者たちと学んだことを共有し、新しい食品開発のヒントにできれば」と語った。
兵庫県神戸市の職人・大下尚志さん(46)=ブーランジェリービアンヴニュ代表が実演「津山産小麦粉を使ったパン作り研修会」/ 岡山県津山市