出雲街道勝間田宿 下山家古文書展、開催中

歴史・文化 出雲街道勝間田宿 下山家古文書展、開催中
         

 「出雲街道勝間田宿 下山家古文書展」が勝央町勝間田の勝央美術文学館で開かれ、江戸時代に津山藩主らが宿泊した「下山本陣」の間取り図や古文書などの資料が来場者の興味を引いている。11月8日まで。
 本陣は藩主や家老らが参勤交代などの際に泊まった施設で4月、下山家当主の子孫から同町に寄贈された約950点のうち、50点を一般公開した。
 1859(安政6)年の間取り図は、約1㍍四方の和紙に藩主専用の寝室や側近の部屋などの間取りや、敷地が約2000平方㍍あったことを記載。玄関に掲げていた木製の関札には、津山藩主のほか勝山藩や新見藩、松江藩などの藩主名も筆書きされている。
 古文書は、2代目当主・下山六郎兵衛による2代津山藩主・森長継が休息に立ち寄った際の記録、本陣と連携していた大庄屋の岡富右衛門による宿泊の段取りに関する記述、最後の津山藩主・松平慶倫の養子・康倫から贈られた感謝状といった多岐にわたる内容。
 美作の歴史を知る会の永禮信義さん(72)=志戸部=は「古文書や関札なども保存状態がよく、本陣の役割が分かるとともに当時の様子が伝わってくる。津山の歴史をひも解く上でも貴重な資料だと思う」と話した。

下山本陣の資料に見入る来場者


>津山・岡山県北の今を読むなら

津山・岡山県北の今を読むなら

岡山県北(津山市、真庭市、美作市、鏡野町、勝央町、奈義町、久米南町、美咲町、新庄村、西粟倉村)を中心に日刊発行している夕刊紙です。 津山朝日新聞は、感動あふれる紙面を作り、人々が幸せな笑顔と希望に満ちた生活を過ごせるように東奔西走し、地域の活性化へ微力を尽くしております。

CTR IMG