津山市内で晩秋から初冬の風物詩になっている「伊勢大神楽」の一行が今年も訪れ、商店や民家を巡りながら、家内安全や商売繁盛、疫病退散などを祈念している。
例年通り、山本長太夫さん(55)ら5人が来津。〝ピーヒャラ〟と軽快な笛、太鼓、手拍子の鐘に合わせ、獅子が縁起物の扇子や邪気を払う剣を手に「吉野舞」を舞うと、おかげにあやかろうと住民らが顔を出し、お札を求めていた。「新型コロナの影響で、疫病払いを兼ねた祈願の1年になっている。気軽に声をかけてもらえたらご祈とうします」と山本さん。
肌寒くなってきた街なかで遠くから響いてくるお囃子(はやし)を耳にすると、師走の近さを感じる。一行は月末まで20日ほど滞在し、1日約100軒を回るという。
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今年も市内を巡っている伊勢大神楽の一行=田町で