岡山県重要無形文化財保持団体の神伝流津山游泳会の初泳ぎが5日、岡山県津山市の同会温水プールで開かれ、1年の安全と精進を誓った。
池田康政教頭(51)=津山市福渡町=がみそぎ式を執り行い、基本泳法の游方「草」「行」「真」で水清め。天下泰平や水難厄除、水練の上達などを祈念した。その後会員が自由に初泳ぎを満喫した。
池田教頭は「コロナも落ち着いてきたところ、年始から痛ましい災害が発生した。命を守る水泳を伝承していきたい」と話していた。
神伝流は武芸の水練術として発展した古式泳法で、1848(嘉永元)年に津山藩士の植原六郎左衛門が第10世宗師を受け、現在まで11代にわたり津山游泳会が宗師の名跡を受け継いでいる。