加茂地区の民生・児童委員が17日、行政相談委員の八木惠三子さん(加茂町小中原)を講師に迎え、行政に関する困りごとや要望を聞いて解決を進める制度「行政相談」について学んだ。
市民を手助けする活動に生かそうと、民生・児童委員が同制度について研修するのは市内では初めてという。同所の加茂福祉センターでの定例会に、市地域包括支援センターで実習中の美作大学社会福祉学科の4年生2人を合わせ約30人が参加した。
八木さんは「国の行政などに関する苦情や意見、要望を受け付け、その解決や実現を促進するとともに、行政の制度や運営に生かす取り組み」とし、医療保険・年金、雇用、道路、社会福祉、相談窓口など幅広い分野に対応していると説明。行政相談委員については、ボランティアとして総務大臣から委嘱を受けた全国約5000人、県内108人、津山市内では6人が活動していることを話し、公民館などで行政相談所を開設していることを紹介した。
これまでに改善した事例として、小学校前の危険な坂道にガードパイプや階段の設置、消えかけていた路面標示や白線の引き直し、中学校入り口前の道路への横断歩道の設置などを挙げ「困ったことがあればどのようなことでも声をかけてください」と呼びかけた。委員たちは熱心に耳を傾け、制度への知識と理解を深めた。
加茂地区 八木さん「行政相談」