県内で2024年に開かれる「第74回全国植樹祭」の記念事業で使う苗木を育てるため、加茂小(加茂町塔中)の4年生23人が18日、校庭でドングリを植え付け、森林の大切さを学んだ。
児童たちは土を入れたポット23個に、コナラとクヌギのドングリを埋め、優しく土をかぶせた。このほか譲り受けたヒノキやイロハモミジの苗木を協力して植え替えた。
この日は、県の職員らが植樹祭の目的を説明。土砂崩れを防いだり、空気を浄化したりする森林の役割についても話した。
年岡愛麻さん(9)は「森は人間が生きていくために必要だと分かった。大事に育てていきたい」と話していた。
植えたドングリと苗木は児童が2年間世話をしながら、植樹祭終了後の24年秋に市内の山林に植える。
全国植樹祭は天皇皇后両陛下が臨席される「四大行幸啓」の一つ。県内では1967年以来2回目となる。開催機運を高める「苗木のスクールステイ・ホームステイ」活動の一環で本年度は37カ所で実施する。