元大相撲小結のスポーツキャスター・舞の海秀平さん(53)の講演会(勝央町文化協会など主催)が8日、勝間田の勝央文化ホールで開かれ、”技のデパート”の異名で土俵を沸かせた力士時代のエピソードに約150人が聞き入った。
「私の相撲人生〜夢は必ずかなう〜」と題し、教員の内定を捨てて夢を追った経緯、身長不足から頭にシリコンを入れて臨んだ新弟子検査といった思い出を振り返った。
1991年に幕内入り、各界一の小兵をよそに意表を突く決まり手を次々に繰り出し、99年の引退までに5回の技能賞を受賞。
「三所攻め」で体重が2倍以上ある巨漢の曙関を破った取組については「怖かったが、弱点は必ずあると思い、体に対して細く不安定な足を狙った」と身振りを交えながらファンの記憶を呼び覚ました。
このほか先月の名古屋場所千秋楽結びの一番にふれ、カチ上げや張り手を繰り返した白鵬関の取り口を横綱にふさわしくないと指摘。大相撲の伝統、四股踏みや手刀を切るといった土俵上の所作の意味についても解説もあり、大きな拍手が送られた。
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往年の名勝負を振り返る舞の海さん
勝央町で舞の海講演会
- 2021年8月21日
- スポーツ