「勝間田焼復活会」の窯出しが19日、勝央町岡の「青勝窯」で開かれ、町内外の愛好者たちが会員ら入魂の器や置物の焼き上がりに見入った。
年1回の5回目で、火入れから13日まで6日間、最高温度1200度で焼き締め、冷ました穴窯から大がめや花器、食器、酒器、狛犬や来年の干支の丑(うし)などの置物といった約1000点が運び出された。訪れた陶芸ファンらは、無釉(ゆう)焼き締めの素朴な風合いを見て回り、好みの器などを買い求めていた。先着50人には茶わんや湯飲みを進呈し、喜ばれた。
須恵器の流れをくみ、平安末期から鎌倉時代に生産された勝間田焼は、強還元による青灰色が特徴だが、今回は仕上げの還元が弱かったため、備前のシソ色近い焼き上がりになったという。
会員の陶芸家・奥田福泰さん(68)=野村=は「温度上昇はスムーズだったが、最後にふさいだ際に窯のすき間から空気が入ってしまったようで、狙いの色が出せなかった」と話した。
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勝間田焼復活会の窯出し
勝間田焼復活会窯出し
- 2020年12月26日
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