北房地区の歴史を学ぶ「北房いにしえ体験講座」が25日、真庭市下呰部の北房ふるさとセンターで始まった。弥生時代の生活をテーマに11月13日までの間、計6回の講座が開かれる。
歴史資料を通して子どもらに地域を学んでもらおうと、真庭市地域おこし協力隊の橘髙七海さん(23)が企画。「放課後子ども教室」の講座として昨年初めて開催した。今年度は地域振興事業の一環として名前を変えて実施している。6〜8月の間に行った前期に続き2回目。
初日は、「石包丁」を作る講座が開かれ、地域の子どもら4人が参加した。学芸員の資格を持つ橘髙さんが講師を務め、「石包丁は石を磨いて形を整えた磨製石器。稲の収穫の時に用いられていたとされる」などと説明した。
参加者は平な石を手に持ち、紙やすりで研磨した後、持ち手となる部分を作るために舞錐(まいぎり)と呼ばれる特殊な道具を使って穴を開けた。最後に麻ひもを通して完成させた。
歴史を勉強するのが好きだという北房小2年の畦田悠正君(7)は「穴を開けるのは大変だったけど、楽しかった。残り5回の講座も参加したい」と笑顔で話した。
10月10日に第2回目「縄文土器づくり」を開催する予定。市外からの参加者も受け付けている。
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舞錐で石包丁に穴を開ける子どもたち
北房いにしえ体験講座
- 2021年9月28日
- 歴史・文化