岡山県津山市にある徳守神社の夏越祭が23日、同神社で開かれた。境内を燈籠(とうろう)やあんどんの明かりで彩る「万燈籠」が行われ、参拝者が幻想的な光景を楽しんだ。
4年ぶり5回目となる万燈籠(徳守神社祭りづくり実行委主催)は「献花」をテーマに美作高校1年生が中心となって演出を手がけた。地域住民らによる手作りの竹灯籠や紙あんどん、横野和紙を使ったランプシェードなど、約650基が本殿の周囲や拝殿内などに飾られ、午後6時に点灯。辺りが暗くなるにつれて、柔らかな灯火(ともしび)が浮かび上がり、親子や友人グループなどがうっとりと眺めていた。
また、倉の白壁を利用したプロジェクションマッピングなどもあり、趣向を凝らした”光の芸術”が魅了。奉納演芸では、子どもたちの書道やなぎなた、ブラスバンドの演奏のほか、菓子まきや抽選会も開かれ、多くの人でにぎわった。徳守神社会館には青年有志によるお化け屋敷が登場し、子どもや若者たちが悲鳴を上げていた。
主婦・横山敬子さん(51)は「久しぶりに訪れたがが、美しい光に穏やかな気持ちになった」と話していた。