古墳時代後期と推定される住居跡1軒が見つかる 発掘調査を行っている高尾宮ノ前遺跡 / 岡山県津山市

経済・産業 新たに確認された古墳時代後期とみられる住居跡
新たに確認された古墳時代後期とみられる住居跡
         

 国道53号・津山南道路の整備に伴い、県古代吉備文化財センターが発掘調査を行っている高尾宮ノ前遺跡(岡山県津山市高尾)で、古墳時代後期と推定される住居跡1軒が見つかった。
 調査区南西の斜面側で確認。規模は一辺5㍍の方形とみられ、柱穴2カ所を検出したほか、須恵器の破片が出土した。同遺跡で古墳時代の住居跡は4軒目。
 また同遺跡では昨年、室町時代の屋敷地の跡が見つかっており、その南側では道とみられる痕跡を検出。地元で「興禅寺道」と呼ばれる道より古いとみられ、屋敷地との関連が考えられるという。
 同センターは次年度も同遺跡の発掘を続ける予定。一連の調査について「室町時代の屋敷地の全体像が分かる貴重な成果が得られた。その反面、屋敷地の造成によって古い時代の遺跡の残存の具合は良くなかった。丘陵の調査に移る来年度は、古い時期の集落などの様子が明らかになることを期待したい」としている。


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